大衆車 2009 6 14
2009年は、自動車の歴史にとって、
「記憶される年」になったかもしれません。
日本国内で、ホンダがハイブリッド車を189万円(18900ドル)で発売し、
続いて、トヨタも205万円(20500ドル)で発売しました。
(1ドル100円で換算)。
これが意味するものは、ハイブリッド車が大衆車となったか、
これから大衆車になっていくということです。
日本人は、あまり気にしていない様子ですが、
世界的に見れば、これが決定打になった可能性があります。
ハイブリッド車を、
このような価格で大量生産するメーカーは、
世界では、トヨタとホンダしかないということです。
他のメーカーは、「こんな価格で、ハイブリッド車を作られては、
太刀打ちできない」と思ったでしょう。
つまり、トヨタとホンダは、世界で、
誰もついてこれない競争を始めたということでしょう。
今は、時代の端境期でしょうか。
「ハイブリッド車は、金持ちが買う自動車」という時代は終わって、
ハイブリッド車が大衆車になっていく時代になったかもしれません。
自動車の歴史を振り返ってみましょう。
1908年、T型フォードが発売され、
世界最初の大衆車となりました。
同時に、モータリゼーションの幕開けとなったのです。
歴史は、今、作られている。
しかし、多くの人が歴史に気づくのは、数十年後、
そして、世界中の誰もが気づくのは、百年後となる。